R用ウィンドウマネージャー e2wm-R.el 0.4をリリースしました

e2wmのRインターフェイス、e2wm-R.elの新しい版をリリースしました。いつものようにGithubからダウンロードしてください。
ちなみに、初回リリースの時は次のようなことを書いていました。
EmacsでのR開発環境をRstudio、Eclipseライクにするe2wm-R.el
それでは、新しい機能についていくつか紹介します。
グラフのサムネイルを表示するR-thumbsパースペクティブの追加
これまでに出力した画像をサムネイルで一覧表示するR-thumbsパースペクティブを新たに追加しました。R-thumbsパースペクティブは、View、Dired、そしてmainであるThumbs、三つのプラグインで構成されていて、恐らくこんな感じに表示されると思います。
R-thumbsパースペクティブに切りかえるにはM-x e2wm:dp-R-thumbs とします。C-c t、または(e2wmの)prefix tにもバインドされています。このパースペクティブにはimage-diredを用いているので、image-dired自体の機能も使えます。image-diredについてはInfoのEmacsにあるDiredの章image-diredの説明を参考にしてください。
このimage-dired、起動時に盛大にブロックするというとても残念な仕様となっています。@mhayashi1120 さんのimage-dired+.elと併用することを全力でおすすめします。
データフレームの中身とかをポップアップするe2wm:dp-R-popup-objの追加
データの中身を確認する術としては、ess-R-object-popup.elとかがあったのですが、これはあくまでサマリーを表示するだけだったので、データを直接見ることはできませんでした。
ユースケースとしては、データの中身を個々に確認したいということもままありそう、というかよくあったのでsubウィンドウにデータを表形式で表示する関数を追加しました。
デフォルトではC-c v、または(e2wmの)prefix vにバインドされています。データをさらっと確認したい時はess-R-object-popup.el、がっつり確認したい時はe2wm:dp-R-popup-objというような感じで使い分けると良いと思います。
May the force with C-g …
popwin.elのC-gフォースがあまりにも羨ましかったので、subウィンドウをC-gで閉じられるようにしてみました。popwin.elのコードを大幅に使わせてもらっています。
今回新たに追加した、e2wm:dp-R-popup-objやヘルプなどsubウィンドウを使うことは結構あると思いますが、常時表示させておくような代物でもありません。見なくなったらC-gでサクッと閉じてウィンドウのスペースを有効活用しましょう。
imgur.comにグラフをアップロードする
R-thumbsパースペクティブはimage-diredをベースにできているので、昨日紹介したimgur.elと併用することで画像ホスティングサイトのimgur.comにサクッとグラフをアップロードすることができます。
imgur.comにEmacsから画像をPOSTするimgur.el
すでにimgur.elをインストールされている方は、R-thumbsパースペクティブで投稿したいグラフにキャレットを合わせ「C-c C-u」と押してください。
imgur.comに画像が投稿されて、Anythingの候補選択バッファが表示されると思います。
ほかにも諸々のバグフィックスをやっています。すでに使われていた方も是非アップデートしてみてください。
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