Google Reader代替はEmacsなのではないでしょうか

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Google Reader終了のお知らせは、いち愛用者として非常に衝撃的でした。

Google Reader終了 ― 結局のところ「RSS」は一般の人が必要とする情報収集手段ではなかった | TechCrunch Japan

なぜGoogle Readerだったのかと改めて振り返りますと、シンプルな作りもさることながら、やはり豊富なショートカットが重要なファクターだったような気がします。 フィードの移動や既読の管理など、Emacsさながらのキー操作でサクサク読み進むことができました。

ん?「Emacsさながら」?

それ、いっそのことEmacsでよくね?

という結論に達しそうなので、Emacs上でRSSを読む方法について調べてみました。

newsticker

newstickerはEmacsに同梱されているRSSリーダーです。既読の管理や記事間の移動、ブラウザで開くなどなどGoogleReaderでできていたこともひととおりはできそうです。また、非同期でRSSを読みこめるというのも、なかなか嬉しいポイント。Emacsで使うなら、まずこれから試してみると良いのかも。

賢者の漬け物石: Emacs 上で RSS フィードをチェックする (Newsticker)
Emacs 内で使える RSS reader をちょっと使ってみる – とりあえず暇だったし何となく始めたブログ
EmacsWiki: News Ticker

Gnus

Gnusといえば、Emacs同梱のニュースリーダーなわけですが、RSSリーダーとしても機能します。バックエンドとして用意されているnnrssを使ってopmlを読みこめば、簡単にフィードを登録することができます。使うには

(require 'nnrss)

として、M-x nnrss-opml-import を実行。読みこみたいOPMLを指定すれば、グループモードに読みこんだRSSの一覧が出てきます。Gnusについてはkhikerさんが詳しい記事を書かれているので、そちらを見ていただくのが良いかと思います。

GnusをRSSリーダとして使うメリットとしては、メールの読みかきとシームレスに使えるというのと、Gnusを常用しているならば、使いかたをいちから覚える必要がないということでしょうか。

Gnusを全く使ったことがないというのであれば、あえて選択する意味はないかもしれません。

org-feed

あのorg-modeもRSSリーダーとして機能します。わざわざOrg-modeを使わずとも良い気がしますが、Org-modeジャンキーはとにかくOrg-modeで構造化しないと気がすまないのです。 使いかたとしては、org-feed-alistにフィードを連想配列としてつっこんでいけば良いようです。

MobileOrgと合わせて使えば、iPhoneやAndroidと情報を共有できそうですね。うーん、これは以外と良いかも。

org-feed.el – add RSS feed items to Org files
Emacs org-modeを使ってみる: (22) RSSフィードを取り込む – 屯遁のパズルとプログラミングの日記

ニュースグループとして読んでみる

gweneというサービスを使うとRSSをニュースグループに変換することができます。

Read RSS Feeds Via NNTP

これを使えば、MewやWanderlustなどのMUAやemacs-w3mのshimbunでRSSを読むことができます。

フィードの登録がやや面倒ですが、各アプリに使いなれている方はこういった方法もありますよ、ということで。

Richard Hoskins – Google+ – I’m using Gnus now as a replacement for Reader.  asjo h…

Emacsでいい気がしてきた

めぼしいものをザクッと紹介してきました。Emacs上でRSSを読む最大のメリットは周辺との強力な連携にありそうな気がしています。

スクラップしたい記事があれば、org-captureでサクッとスクラップ、evernote-modeでevernote-modeに保存することもできます。

記事の中にeispがあれば、読みながらevalみたいな芸当もできますね。

Dropboxのようなサービスを利用すれば、複数端末での同期も問題なさそうです。

というわけで、EmacsはRSSリーダーでした。