UbuntuからArch Linuxへ宗旨替えしてからしたことまとめ


実は昨年の末頃から自宅のマシンは徐々にArch Linuxへ移行してたのですが、いろいろと忘れないうちにここらへんできちんと整理しておこうかなと。

インストール作業に関する情報はかなり見かけますのでここでは、はまったとことか細々としたTipsを書き留めておこうと思います。

Ubuntuをやめた理由

Unityがひどいといった理由を見かけますが、そもそもUbuntu使ってた頃からWMはawesomeだったので全く気にかかりませんでした。

Ubuntuをやめようと思った決定的理由はアップグレードの安定性のなさでした。Ubuntuでは半年ごとにアップグレードが来るのですが、すんなりアップグレードが完了することは一度もなく、ひどい時は再インストールすることもありました。

だんだん回数を重ねるたびに知恵がついてきて、リリースしてしばらく間を置いてからアップグレードした方が良いのではなどいろいろ試してみましたが、あんまり効果はなかったような気がします。 そもそもアップグレードしないという選択肢も当然あるわけですが、新しいもの好きな性格が災いしてついアップグレードしたくなってしまうのです。

ここ最近のアップグレードではアプリの安定性も悪くなってきてました。常用しているmltermとtmuxを併用するとmltermがなぜか落ちるという謎の現象が発生していて、こういった些細な問題もイライラを募らせていた原因だったように思います。

ArchとGentooが残った

というわけで、Ubuntuをやめようと決心、次は宗派の選定です。まず、Gentoo。twitterでGentooという言葉を見かけることが度々あって気になっていました。

それとArch Linuxにも興味がありました。Linux関連の情報を集めているとしばしばArch wikiに行き着くことが多くて、漠然と気になっていました。

そこでTwitter上でいろいろな方からご意見いただきまして、結局Arch Linuxに入信することにしました。

Gentooにしなかった理由ですが、やはりほとんどコンパイルというのはつらいなーと思いました。 常用しているアプリなどはいろいろと手を加えてコンパイルしたいという気持はとてもよくわかるのですが、Xとかベーシックなとこまでコンパイルとなると、デスクトップ用途で使うのにはちょっと気がひけました。

インストールするマシンにスペックが低いものがあったのもGentoo導入の障害でした。気の短い性分のため寝ている間にコンパイルなんてとてもできそうにありませんでした。

というわけで、Arch Linuxをインストールすることと相成りました。次からは実際の作業で知った、気づいたことを書き連ねていきます。

GPTを使うならArchbootがおすすめ

今回Arch Linuxをインストールしたマシンはデスクトップ1台、ラップトップ2台の計3台。ラップトップの2台についてはSSDだったので、まずはArch wikiでSSDについて調べてみるとGPT使うといいよーなことが書いてありました

Solid State Drives – ArchWiki

よくわかりませんが良さそうです。というわけでGPTを使うことにしたのですが、GPTを使うとbootloaderは必然的にGRUB2となってしまいます。ところが、Arch Linuxの標準インストーラにGRUB2が選択肢になく、いろいろと面倒なことをしないといけなさそうです。

Arch LinuxをGPT + Grub2でインストールを行う: くしゃみ日記

面倒くせーなーといろいろ調べていると、標準インストーラにいろいろと手が加えられたArchbootというものがあるということを発見しました。

Archboot – ArchWiki

これだと、GRUB2のインストールも楽そうです。最新の変更に追随しているようなので、インストール後のアップデートによるトラブルも減らせるかもしれません。

.fonts.confの設定が反映されない。

ホームデイレクトリの.fonts.confをいぢるのですが、全然反映されません。どうやら/etc/fonts/conf.d/50-user.conf というのがないといけないようです。

それとこのディレクトリはフォントをインストールしたりする時にしょっちゅう更新されるので、注意。フォントがなんか変だな、という時は/etc/fonts/conf.d/にあるconfを確認してみましょう。

flashが文字化け

当然flashも使えるのですが、うちの環境だと文字化けしてしまいました。どうやらインストールしているフォントとシステムフォントの設定で文字化けが起きるみたいです。 うちの環境ではシステムフォントをVlゴシックにすると正しく表示されるようになりました。

(早くflashなくならないかな。。。)

skksearchがない

skkはサーバ派です。Ubuntuでは、skksearchを使わせてもらってたのですが、Archではパッケージがありません。はて、どうしようかといろいろ見ていましたらyaskkservというskkサーバを発見しました。

wac’s webpage./yaskkserv
AUR (en) – yaskkserv

独自辞書を作る手間はありますが、google Japanese Input との連携があったりととても面白そうです。何よりすでにAURにPKGBUILDがあるので、インストールがとても楽。というわけで、なんの憂いもなく移行しました。

Linux版窓使いの憂鬱がDAEMONで起動しない

SandSを使っています。Linuxで実現するにはいろいろと方法があるのですが、Windowsで使っていることもあり、Linux版窓使いの憂鬱を使わせてもらってました。

窓使いの憂鬱 Linux & Mac (Darwin) 対応版とか配布してるところ

さすがにLinux版窓使いの憂鬱のPKGBUILDはなかったので、PKGBUILDをちょろちょろと書いてインストール。rcスクリプトまでこさえたのですが、DAEMONSにいれても全く起動してくれませんOrz

手動で起動してあげれば使えるのですが、起動するたびにいちいち立ちあげるのもめんどくさいので、代替のアプリを探すとat-home-modidfierというものを発見しました。

At home modifier – Gitorious
AUR (en) – xf86-input-evdev-ahm-git

こちらもAURがすでにあるのでインストールはとても楽。SandSの設定も簡単なので、楽に移行できました。

トラックポイントでスクロール

Ubuntuでも度々手間がかかっていたこ問題。Archでも同じように/etc/X11/xorg.conf.d/20-thinkpad.conf に次のように書いておけば良いみたいです。

Section "InputClass"
   Identifier   "Trackpoint Wheel Emulation"
   MatchProduct "TPPS/2 IBM TrackPoint|DualPoint Stick|Synaptics Inc. Composite TouchPad / TrackPoint|ThinkPad USB Keyboard with TrackPoint|USB Trackpoint pointing device"
   MatchDevicePath  "/dev/input/event*"
   Option       "EmulateWheel"      "true"
   Option       "EmulateWheelButton"    "2"
   Option       "Emulate3Buttons"   "false"
   Option       "XAxisMapping"      "6 7"
   Option       "YAxisMapping"      "4 5"
EndSection

トラックポイントの速度調整

これもUbuntuでやってた設定。UbuntuだとGUIツールもあったのですがArchでは /etc/rc.local に次のように書いて凌いでます。

echo -n 230 > /sys/devices/platform/i8042/serio1/speed
echo -n 230 > /sys/devices/platform/i8042/serio1/sensitivity

音関係

もともとALSAが入っているのでaudioグループにユーザを追加すれば使えるようになります。

gpasswd -a yourusername audio

ただ、インストールした時はミュートになっていることに注意。alsamixerなど使って音量を設定しましょう。

デスクトップはALSAで問題なかったのですが、奥様機であるラップトップのx40はなぜか音が鳴りませんでした。というわけで、x40にはOSSをインストール。OSSについてはWikiに詳しく書いてあるので、そちらを参考にすればつまずくこともなく設定できました。

Open Sound System – ArchWiki

R関連

Rもパッケージになっています。「R」という何のひねりもないパッケージ名ですので探すのも楽です。

RのライブラリもいくつかAURにあります。

AUR (en) – Search Criteria: R-cran

また、cran2archというPythonスクリプトはcranにあるパッケージからPKGBUILDを生成してくれますので、これを使ってABSにパッケージ管理を統一しても良いかもです。

AUR (en) – cran2arch
master/cran2arch

Arch wikiをローカルに保存しておきたい

Arch Linuxについて調べているとWikiの情報量の膨大さにびっくりします。この膨大な情報、オフラインでも見れたら良いなと思うのはどうやら僕だけではないらしく。すでにパッケージングされています。

Arch Linux – arch-wiki-docs 20111219-1 (any)

これでgrepなり何なりで快適に探しものができますね。

Emacsのpkgbuild-mode

Arch Linuxでは、すでにかなりのアプリがパッケージングされているのですが、中にはLinux版窓使いの憂鬱などまだパッケージングされていないものもあったりします。そんな時はPKGBUILDを書くことになるのですが、そこはEmacs、すでにPKGBUILD用のモードがありました。

juergenhoetzel/pkgbuild-mode

これで、ガシガシPKGBUILDが書けますね!!

インストール後の感想

普段使いの状況に戻すまで手こずりましたが、慣れてしまえばとても楽です。

確かにUbuntuはインストールが終わってすぐ使えるディストロとしてはとても素敵ですが、自分のこだわりを追求すると途端にめんどくさくなります。その点、Arch LinuxはオレオレPKGBUILDさえ書いてしまえば、野良ビルドにも全く手間はかかりません。

即座に自分の普段使いの環境に戻すことができるので、トータルで見るとUbuntuより環境設定にかかる時間は短かくなった気がします。

また、低スペックマシンにも優しいのかなという気がしました。奥様用のThinkpad x40には LXDE on Arch Linuxを入れたのですが、以前使っていた fluxbox on Ubuntuよりもサクサク動くようになって、とても喜んでいます。というわけで、奥様にも優しいディストロ、Arch Linuxなのでした。

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